2006年11月26日日曜日

喧嘩の原因

 昨日の練習中(休憩時間)、4年生の男の子が半べそになりながら、3年生の男の子をしきりに蹴っています。事情を聞いてもはっきりしませんでしたが、どうも、もう一人の4年生の男の子と3人ほどでふざけあっていたようです。その内に口喧嘩から手を出して力加減が過ぎたのか、だんだんエスカレートしていったようです。
 別にだれかが悪いわけではなく、お互いに原因があるようでした。そして、 たまたま見た時が2人であって、3人が関わっていたようです。
 これは、チャンスだと思ったので、当事者3人以外にも来ていた全員を列ばせて話をしました。

 どうやら、争いの原因は、だれが悪い訳ではなく、3人がお互いに悪いようです。悪ふざけして遊んでいるのは別にかまわないと思いますが、少しだけ相手の気持ちも考えてあげて下さい。悪口を言うと時も「これを言ったら相手がどう思うか、感じるか」を想像して下さい。手や足を出すときも「これ以上やったら相手が痛いだろうな」など想像して下さい。
 少林寺拳法では「半ば他人の幸せを」と言っているのですから、皆さんはそれを習っているはずですよね。相手がどう感じているか、思っているか想像する事は大切なことです。
 また、少林寺拳法の技をいじめの道具に使うことは許されません。「少林寺拳法の技をどんな時にも使うな!」と言っている訳ではありません。皆さんは、せっかく少林寺拳法を練習しているのですから、自分が正しいと思ったことに使って下さい。皆を守る為になら使っても良いと先生は思います。
 それで、自分が悪いと思った人は、後で謝っておいて下さい。これでこの件は、お終いです。

 後は、通常どおり練習を再開しました。3人とも普通に仲良く練習していましたから特に問題は無いように思います。喧嘩しながら相手との距離感を学び、付き合い方を学んでいくのだと思いますので、これ以上に発展しなければ良い経験でしょう。当事者3人以外の子供達にとっても良い勉強の機会だと思います。
 もう少し年齢が上で、もめた場合も基本的には同じだと思います。当事者も周りの子達も全員が納得のいく形で裁定できれば勉強の機会だと思います。ここは、仲裁に入る大人の裁量が問われるのでしょう。難しいケースもあるかもしれませんが、これも勉強の内でしょう。

2006年11月24日金曜日

1000万円!まだまだ遠いな〜

 やはり、寺社として道院を建てるのは難しいようです。本山にも第1種低層住居専用地域に寺社として道院を建築した例が無いかを質問しましたしかし、「このような質問を受けること自体が始めてであり、そのような形で統計をとっているわけでもないので、わからい」と言う回答でした。七尾市の方にも再度問い合わせましたが、前回と同じような回答でした。最終的な返事は12月6日ごろにもらえる約束です。多分、無理だろうと思います。
 で、本日、住宅兼道場として建てた場合の第二弾の建築費を聞いてきました。1000万円です。300万円圧縮されましたが、まだまだ無理です。
 次回までにもう少し建物を狭くした建設案と見積もりを出してもらうことにしました。できれば600万円〜700万円程度になれば可能性が見えてくるのですが・・・。
 40畳の道場から32畳に減らすことにしました。これ以上狭くなると何の為にお金を出して建設するのか判らなくなります。
 大工仕事と木材費、電気工事費、配管設置費などが圧縮できる可能性があるのではないかと考えています。間仕切りが単純なほど、戸などが少ないほど大工仕事、木材費は押さえられるようです。トイレなどの配置の仕方によって 配管や基礎も少なくなります。あまり、考えていませんでしたが、天井高が高ければそれだけ建築材料が必要になります。
 次回の打ち合わせでは、見積もりの明細書もじっくり眺めてみようと思います。

2006年11月16日木曜日

知識と知恵

 11月12日の北陸武専で、峠道院長(京都京極道院)のお話が印象的だったので 、本日の法話でその話の一つを紹介しました。
 知識と知恵の違いについてです。漢字は、4年生ぐらいでも読めました。意味の違いを説明しようとすると高校生でも難しいようです。
 知識は、単に頭の中だけで知っているだけ。
 知恵は、行動や働きかけがあり、人に恵みをもたらす知である。
 知っているだけでなく、行動が伴わなければ役に立ちませんね。
 知識ばかりでなく知恵も身につけていけたら良いですね。
                      こんな話をしました。
 最近、いじめ問題が一段と強く取り上げられています。いじめはいけない事だと誰もが知識を持っています。しかし、それを防ぐ知恵は、なかなか発揮できません。いじめをなくしていける知恵が、皆にあれば良いのですが・・・。

 知恵のもう一段階上は、智慧(ちえ)でしょうか?この漢字は仏の知恵と言う意味が加えられているようです。本当に必要なのは智慧なのでしょう。

2006年11月10日金曜日

第1種低層住居専用地域

「第1種低層住居専用地域」に建てられる建物は、住宅、共同住宅、下宿、幼稚園、小中高学校、公衆浴場、診療所、図書館、老人ホーム、50平方メートル以内の兼用住宅、寺社、その他公益上必要な建物等が建築可能と書いてあります。

 文中に「寺社」と言う項目があります。そこで、金剛禅が、寺社と言う項目に当てはまるのか、市役所の建設部 建築住宅課に本日相談に行ってきました。
 結果、前例が無いので即答することはできないと言われました。
「宗教の施設と言っても少林寺拳法と言う武道を行うのでしょ?」
「武道の練習となると、騒音などを規制するために、この用途規制があるのに、騒音で後で住民から苦情がよせられても困るし・・・。」
 県、国などに問い合わせてみてくれる事になりましたが、こちらも本山に問い合わせて、全国に第1種低層住居専用地域で道院の建設許可が下りている例がないか調べて欲しいと言われました。

本山に以下の相談をする事にしました。
1 全国に第1種低層住居専用地域で道院の建設許可が下りている例がないか?
2 あるとすれば、50平方メートル以内の兼用住宅としてか?それとも寺社としてか?
3 あるとすれば、いくらほどで建築できたのか?どんな建物か?
4 そもそも「第1種低層住居専用地域」の用途規制とは、どんなものなのか?
5 この土地に道院建設の可能性があるのか、無いのか?

何か良い情報が出てくるでしょうか?

2006年11月9日木曜日

レシート

 本日の練習の最後に法話でこんな話をしました。11月5日の研修会での感想です。馳議員の講演で聞いたレシートの話題です。レジでもらうレシートと同じ意味だそうですが、プロレスでの話だそうです。講演の最後におまけとしてプロレスの話題を話してくれた時の内容です。
 プロレスでは、本気で技を繰り出すが、それは、相手に「私はこれくらい練習してます」と伝える事にもなるそうです。相手も同じくらいの本気度と強さで技を繰り出しても自分はそれを受けるだけの準備ができている事を示した事になるそうです。だから、新人は怖くて先輩に本気で掛かって行けないそうです。逆に実力も無いのに本気で掛かって行くとケガをしてしまうことになるそうです。「プロレスラーは、本気で技を出し合ってもケガをしない程度にトレーニングも積んでいるんだ」と話していました。暗黙の了解でそれを伝える事をレシートと呼んでいるそうです。
 このレシートは、普段の生活でも当てはめることができるのではないかと思いました。にこっと笑って「こんにちは!」と言うのと、ぶすっとして「こんにちは」と言うのでは、相手が受け取る印象は全く違った物になります。
 相手を無理矢理変えることは、なかなか難しい事ですが、自分の接し方を変えるだけで、案外相手の対応も変わってくるのではないでしょうか?
 挑戦的なもの言いだったり、横柄な態度で答えたりしていると相手も段々喧嘩腰になってきたりします。
 レシートの意味をこんな風に捉えて考えてみました。このような真意で馳議員が話したのかどうかは知りませんが、私が話を聞いて考えた感想です。

2006年11月6日月曜日

公共性

 人を通じて七尾市の担当の方に、土地の規制について聞いてもらいました。結論から言うと「寺社、公共性の高い建物」に該当しそうだと言う話のようです。但し、市の担当者の本音としては、許可をして後で近所から苦情が出た場合は困ると言う事のようです。「うさんくさい物には認可を出したくない」と言う事でしょう。判るような気がします。
 そこで、七尾市の担当の方に、金剛禅について、少林寺拳法について、道院について話す機会を設けてもらうことにしました。ここが正念場かもしれません。

2006年11月5日日曜日

話題を絞る大切さ

 少林寺拳法創始60周年記念講習会と銘打って、石川県少林寺拳法振興会主催で石川県少林寺拳法連盟共催の講習会が石川県青少年総合研修センターで行われました。講師は馳 浩(衆議院議員) と坂下 充(金剛禅総本山少林寺 宗務局長)でした。
 馳議員は、選挙用の固い話でもするのかと勝手に考えていたら、教師時代の体験を交えながら生徒との信頼関係を築く第一歩のテクニックを「アイコンタクト」「スピーチコンタクト」「タッチコンタクト」の3つで説明していました。時々、議員として経験とプロレスラーとしての経験も交えて話をされており、とても判りやすく、有意義な時間が過ごせました。
 これは、話題を3つに絞って話をしていたからだと思います。例え話が脱線してきても3つの話題のいずれかに結びつけて話題を戻してこれるので聞いている方は混乱せずに最後まで話についていけるのだと思います。
 当然、人を引きつける話し方など別のテクニックも随所にあるからなのでしょうが、大変面白く聞くことができました。
 だらだらと話が進むと、一つ一つの話題が面白くとも結局、何を言わんとしていたのか良く判らなくなることがあります。テーマを最初にはっきりさせて話題が様々に飛び回るのは、聞いていて面白い話になるような気がします。

2006年11月4日土曜日

3つの約束

 本日、入門式を行いました。対象者は4人です。
 毎回、式の最後に法話を行います。3つの約束を確認しました。
「やるときは、やる」「はなしを聞く」「少林寺拳法の拳士として守らなければならない4つ」の3つです。
(最後は4つあるので実は7つの約束なのですが・・・。)
(ちなみに、却下照光、合掌礼、作務、服装の4つです。)
 子供達には、約束は自分自身に誓ったことで、約束を守るのも破るのも自分次第であることを話しました。ただ、忘れてしまうこともあるから、この約束が守れなかったときは、皆さんの代わりに先生が注意をしたり、叱ることがあるとも話しておきました。
 これは、新入門の子供達だけに話したのではなく、他の子供達にも繰り返し、繰り返し話していることです。
 子供達を注意したり、叱ったりする時は、この3つ(7つ)の約束に絡めて理由を納得させながら叱ります。何故、叱られたのか理解させるのは大切なことだと思います。

2006年11月1日水曜日

1300万円!?

 本日、道場の見積もりを提示されました。「・・・・。」です。
「1300万円!?」普通の住宅と変わらないではないか?予算は500万円〜600万円ですよ!倍です。倍!
 話によると、仮契約をした土地は、規制がかかっている土地で第1種低層住居地区なのだそうです。ここの規制は、住宅か学校、図書館、寺社など公共性の高い物でないと建てられないそうです。店舗、工場などは建てられないそうです。そこで住宅として七尾市に申請するために住宅としての基準を満たす使用にしたところこの金額になったそうです。
 住宅はいらない。雨風がしのげればそれで十分。
 このままでは、計画は頓挫です。
 狭くすれば安くなります。と言う話であったが、それは本末転倒!多少狭くても練習する場所が欲しかったのに、練習できないくらい狭かったらお金を出す意味が無い!!!!
 「寺社、公共性の高い建物」と言う言葉に活路を見いだそうと考えているのですが、抜け出す方策があるのだろうか?検討中!