2021年10月23日土曜日

2021-10-23 相談「頑張りすぎない」

2021-10-23 相談「頑張りすぎない」

「仕事で ”自分がやらなければ!!” と頑張りすぎて体調を崩してしまった」

「母が体調を崩して、その介護が大変、父も気弱になって自分を頼りにしてきて」

 2件続けて自分自身を自分で追い詰めてしまって苦しんでいるという話しを聞きました。

 相談にのると言うより、話しを傾聴した。と行った方が正かもしれません。的確なアドバイスは出来ないかもしれませんが、自分だったらこうする。こう対処するという話しをしました。

それを少し文章にしてみました。(上手くまとめられたかは、自信がありませんが)

コツは「頑張りすぎない」ことだと思います。

 自分には、その時、その場での「役割」があるだろうと思います。その「役割」が何であるかを考えて、その「役割」以上の事は、他の人に任せるのが良いと思います。総て自分でやってしまおうと考えないで、「役割」の範疇でベストを尽くせば良いと思います。そして、場所や立場が変化したら、その「役割」も変わると思います。あの場では、ここまでしていたから、こちらでもこれをしなければならないと考えると辛くなります。

 私の場合は、職場での立場、道院での立場、家庭での役割、何々の役職での立場など、その都度、仮面を被るようなつもりで、この「役割」の時は、その「役割」として発言したり行動したりするようにしています。他から何か言われたとしても、言われているのは、この「役割」に対して言われているのだな解釈し、中の自分自身に向けられた物では無いと考えて、自分を守るようにしています。言ってみれば「役割」は自分を守るバリアみたいな物です。

 オバーワーク気味な時も、この「役割」に求められているのは、ここまでで良しとして、次にかかります。一つの仕事にこだわりすぎると、次々と実行することが出来なくなってしまうからです。もう一つは、この仕事は、他に任せられると判断したら任せてしまう。自分の所に留めておかず、パスを出してしまいます。この時も「役割」を意識します。この「役割」の時には、これは避けてはいけない、これは自分でしなくてもよい、などと考えます。総てを背負い込む必要はありません。

2021年10月21日木曜日

2021-10-21 法話「昇級・昇格考試で考試員は何を評定している?」

 2021-10-21 法話「昇級・昇格考試で考試員は何を評定している?」

対象:年長、小学生、中学生、一般

 今度の土曜日に少年4級の昇級試験がありますね!

 今日は、昇級試験に向けての練習を中心に行いますので、皆さんもお付き合いお願いします。

 さて、昇級・昇格考試の時に考試の先生は、何を見ているのでしょうか?

 一つは、中学校の中間、期末テストの様に、習った学科をどれだけ覚えているかを計るために筆記試験(書く試験)を行っていますね。

 二つ目は、習った技がどれだけ出来るかを技術試験で見ていますね。

筆記試験と技術試験で、どれだけ覚えているか?どれだけ技が出来るか?を見ていますが、実はもう一つ見ている物があります。

 三つ目は、拳士としてふさわしいか?を見ています。少年4級なら4級拳士としてふさわしいか?初段なら初段としてふさわしいか?二段、三段となっても同じです。

 試験を受けに来た拳士の立ち振る舞いや、言葉遣い、受験に対しての取り組み姿勢、真剣度など様々な角度から判断しています。拳士としてふさわしく無いと判断したら、学科や技術が良くても注意されるかもしれません。

 これらは、1日や2日で何とかなる物ではありません。日頃の修練をどの様に取り組んでいるか?が重要となります。

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評定:物事の成績・質・価値・等級などを決定すること、または決定した成績のことである。 評価と意味合いが似ているが、評定は「様々な評価を総合して最終的に定めた値踏み」というニュアンスがある。

2021年10月16日土曜日

2021-10-16 瞑想できた?

 2021-10-16 瞑想できた?

先日火曜日は、二人だけの修練でした。

基本練習をして、鎮魂行を行った際、少し長めに座禅を組んでみました。

長めといっても7分程度ですが、終わった後に感想を聞いてみました。

「座っていると、グワーンと回っている感覚がある」と

自分を中心に空間が回っている感覚なのだそうです。


以下は自分の感覚を書いていこうと思います。

私の場合は、座禅を組んで姿勢を正すと、自然に調息に意識が向きます。

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調息法は、背筋を伸ばし、目を軽く閉じる(瞑目)

鼻呼吸を原則とする 1吸気:静かに長く深く 2漏気:フムと少しもらす 3充気:胸腹部に充満 4呼吸:ゆっくりと細く長く吐く 5残気:三分残して止める

吸気では「精気、生命力」が体内に入ることを意識する

呼気では「自分の気力・精神力」を体中にみなぎらせ発するように意識する

調息は静止した状態ばかりではなく、技を行うなど動いている状態でも消息できることを目指す

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息を吸うことには、あまり意識しておらず、ゆっくり長く吐くことを意識しています。

段々長くなり30秒は吐いているような気がします。

ゆっくり呼吸していると、次に自分の周りの空間に意識が向いていきます。

道場内の様子を探るような感じでしょうか?次に道場の外はどうなっているか?

今の時期なら、「虫の音が聞こえるな」とか「風が吹いているな」など

次は、再び自分の体の中のことに意識が向きます。

「今日は腰が調子良いぞ」「頭の位置は?」「手の組み方はどうか?」など

集中していくと、内に意識が向いたときは、より細かく深く体中を探索する感じとなり、外に意識が向いたときは、より遠くに宇宙にまで意識を飛ばす感じが理想でしょうか。

本当に集中すると、5分ぐらい経過したかなと思って目を開くと、20分ぐらい経っていたなどということもありました。

瞑想の形は人それぞれで、深さも様々な様な気がします。

2021年10月5日火曜日

2021-10-5 法話「勘について」

 2021-10-5 法話 「勘について」

対象:一般

 剛法の修練中に、「突きが来るか?蹴りが来るか?右か?左か? なかなか分からないんだよね」と話題が上がりました。

それに対して「勘が大事なんだよ」と声がありました。

「勘と言われても、どうやったら身につくの?」

・・・・

 「勘」は、漠然としたものでは無く、経験の積み重ねによって身についてきます。

 何となく物事を見ているだけでは、「勘」は働きません。物事を意識して見ることによって、少しづつ身についてくるものです。

 最近は、AIが様々な所に取り入れられていますが、AIに学習させることで的確に判断が出来るようになってきます。AIに何万回、何十万回もの「問」と「答え」を入力して、その中から共通事項などを学習させ、今までにない新しい「問」を入力しても、自動的に回答してくれる様になってきます。回答の精度を上げるには、更に気の遠くなるような「問」と「答え」を入力して学習させていきます。AIがどの様な道筋で答えを導き出しているかは、AIを設計した者も分からないそうです。

 「勘」も同じ様に、何故、その様に判断したのかを正確に答えることは、なかなか難しいのではないでしょうか?ただ、言えることは、意識して物事を見て、判断した知識の積み重ねが「第六感」として、いざという時に「勘」が働くのではないでしょうか?

 仕事でも何でも、新人には、「勘」は働きようはありません。それは「当てずっぽう」と言われるだけです。段々経験を積んでくると、「あの人の勘は当たるぞ」などと言われるようになったりしますが、それは、その人の経験と知識の積み重ねの結果と言えるでしょう。

 意識して行うか?何となく過ごすかでは、時間が経過すると、大きな違いになって現れてきます。