2014年11月22日土曜日

身体と心の鍛え方

 2014年11月22日(土)本日の修練時、学科学習で少年読本P36〜37「修練体系、三法」について行いました。土曜日は、毎回学科学習として少年読本を少し解説をしながら読み進めています。
 その中で、P37には、「金剛禅門信徒の修行法」の図が載っています。金剛禅の修行法には、内修(精神)と外修(肉体)の修行法があります。さらに、それぞれ消極的修行法と積極的修行法があります。少林寺拳法の技術修練は、外修の積極的修行法の中の易筋行に当たります。学科学習などは、内修の積極的修行法の問法修学に当たります。
 と、説明をしても子供達には、意味不明でしょう。
 そこで、以下の説明をしてみましたが、理解してくれたでしょうか?
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 少し前の学科学習で、少林寺拳法の特徴の中に「拳禅一如」というのが有りました。覚えていますか?身体と心は、別々ではなく、一体のものなので、体も心も同時に鍛えなくてはならないのでしたね!
 体は、ここにあります。では、心は何処にあるでしょう?
(胸を叩いて「ここ」と指し示す子、頭を指して「ここかな?」と言う子)
 では、形は?
(指でハート型を作って「こんな形?」)
 じゃ、色は?
(「赤?」「青?」)
 心は形も色も見えないけど、どうしたら鍛えられる?
(「・・・・」「我慢する」)
 すごい!そうだね。「我慢する」ことはとても大切だ!
 でも、我慢しすぎるのは良くないかもしれない。
 心を鍛えるためには、3つ必要と私は考えています。
 一つは、「我慢する力」
 そして、最も重要なのが、「考える」こと
 大人に言われたからするのではなく「これで良いのかな?」と自分で考えながら行動したり判断することが大切です。考えが無い、自分が無いのは駄目です。
 最後に、心を鍛える為には「うれしさ」「楽しさ」が必要であると思います。
 何故かと言うと、体を鍛える為には、「運動」が必要です。これは心では「考える」ことになります。
 次に「少し我慢する」ことが、体を鍛えるためにも、心を鍛える為にも必要なことです。少しきつい運動をしないと、なかなか筋肉はついてきません。怠ける心や我が儘を押さえることが必要です。
 三つ目は、体には栄養が必要です。心では、栄養にあたるのが「うれしさ」「楽しさ」になるのではないかと思います。
 しかし、栄養も取りすぎると病気になります。美味しいからと糖分ばかりとっていると糖尿病になるかもしれません。
 心も、楽なことだけやっていたら、怠け者になるかもしれません。欲しい物を次々買っていると際限がありません。もっと欲しい物がでてきます。手に入らないと不幸と感じてしまいます。これは一種の心の病気と言えるかもしれません。
 栄養もビタミンなどブランス良く取る必要があります。
 「うれしさ」「楽しさ」にも種類があります。
 それは、他人の為に自分が行動して「ありがとう」と言ってもらったり、他人の役にたったときです。この「うれしさ」「楽しさ」が心を鍛える為の栄養になるのではないかと考えます。
 少し難しかったかな?自分で色々考えてみてくださいね!心の修行の為に!
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実際に話した言葉通りではありませんが、だいたいこの様な内容を話しました。